めんどくさがりの私の暮らし

何年か前から、

髪も体も、すべて石鹸で洗う生活をしています。

シャンプーは持っていません。

以前の私は、

「自分ではきちんと髪のお手入れができない」と思い込んでいました。

だから毎月美容院へ行き、

カラーをして、カットして、トリートメントもしてもらう。

それが当たり前でした。

今は、美容院へ行くのはカットとヘッドスパだけ。

毎月ではありません。

白髪はおうちでヘナ染め。

そして、洗うものは石鹸ひとつ。

秋には、ゆこうの果皮と果汁を使って

コールドプロセス製法の石鹸を作ってみました。

これが、またとても良いのです。

お風呂では、

石鹸ひとつで髪も顔も体も洗う。

クエン酸リンスは使っていますが、

それだけ。

それなのに――

以前よりも髪質は、ずっと良くなりました。

どういうことだろう、と考えました。

もしかすると、

必要以上に“加えすぎていた”のかもしれません。

あれもこれもと重ねるうちに、

本来の力を静かに弱めていたのかもしれない。

引き算のお手入れ。

それは、手を抜くことではなく、

自分の持つ力を信じること。

石鹸作りと聞くと大変そうに感じるけれど、

一度作ればたくさんできるし、

何より毎日のお手入れがとても簡単になります。

めんどくさがりの私には、ぴったりの暮らし。

けれど実は、

“めんどくさがり”だからこそ、

本質だけを残したくなったのかもしれません。

これからは、

みんなとワイワイ石鹸を作ったり、

季節のオイルを仕込んだり。

そんな手仕事の時間も、

少しずつ重ねていけたらいいなと思っています。

阿波晩茶を仕込む山の時間は、

とても静かです。

湯気の立つ茶葉の香り。

山の木々から流れる風。

鳥の声。

ここにいると、

整っていくのはお茶だけではなく、

自分の呼吸なのだと感じます。

発酵も、石鹸も、

急がず、足しすぎず、

時間を信じて待つ営み。

それは、人の暮らしにもよく似ています。

いつかこの山の時間を、

少人数で分かち合えたらいいなと

最近思うようになりました。

阿波晩茶を味わい、

山を歩き、

香りに触れ、

何もしない時間を過ごす。

そんな小さな“整う時間”。

まだ構想の段階ですが、

少しずつ、ていねいに形にしていけたらと思っています。

今を整え、

未来を育むために。

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