🌿 代々続く、お茶農家として。

私たちの家では昔、
お盆にご先祖さまが帰ってくるときに、
その年の新茶をお供えしていました。

だから、
お盆までに天日干しを終え、
その年のお茶を仕上げる。

ご注文いただいたお客様にも、
お盆までにお届けする。

それが、
昔から続いてきた我が家のお茶づくりでした。

私には、小さい頃の記憶があります。

新茶の袋を車いっぱいに積み込んで、
配達に向かう父の隣に乗っていたこと。

車の中は、
新茶の香りでいっぱい。

フレッシュで、
青々しくて、
清々しい。

今でも思い出せる、
大好きな記憶です。

父が亡くなって、
もう10年になります。

母も数年前に施設に入り、
少しずつ、

「家族で作るお茶」から
「私が受け継いでいくお茶」へ。

時間をかけて、
形が変わってきました。

父が亡くなった年、
「もう、お茶作りをやめようか」

そんな話をしたこともあります。

でも母が言った、

「父ちゃんに、新茶を祀りたい」

その一言が、
もう一度お茶を作るきっかけになりました。

そしてここ数年は

「家族で作るお茶」というより、

Laugh(らふ)の仲間と、
一緒につくるお茶。

そんな感覚が、
これまで以上に強くなっています。

家族も手伝ってくれています。

でも、
父や母がやってきたことを
そのまま同じ形で残すのではなく、

大切なものは受け継ぎながら、
今の私たちにできる形へ。

自然に向き合い、
植物に敬意を払い、
丁寧に手をかける。

「発酵と香りの拵え処 Laugh(らふ)」

私が今やっていることは、
アロマと茶仕事という
別々の仕事ではありません。

この土地で受け継いできたものを、
私なりの形に整えて、
次へつないでいく。

それが、
今の私の仕事なのだと思っています。

今年…
「もう、お茶作りをやめようか」
そう思うほどの転機の年でした。

それでも、
少量ではありますが、
今年も無事に天日干しまで
終えることができました。

昔から続いてきた、
我が家のお茶の風景。

今年は、
Laugh(らふ)の仲間と一緒に。

そして、
父にも、ご先祖さまにも、

「今年もできたよ」

そう言えるところまで、
ちゃんとつなぐことができました。

またひとつ、次の一歩へ